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仄白い霧の底から

2011年07月28日 23:06

オープンキャンパスで大量の女子高生を摂取したのであと半月は頑張れる気がします。

夏と言えばホラーである。
ホラーといえば、僕はあまりホラー映画で怖いと思った事が無いのだけれど、何年か前、深夜にふと理由もなく付けたテレビでやっていたホラー映画が、今でも覚えているほど怖かった。
ホテルでゾンビのような人々に追いまわされるシーンだけがやけに記憶に残っていて、今思えば別にそれほど怖がるほどでもないはずなのだけれど。
あの映画のタイトルはまだわからない。

映画『ミスト』を観た。
かのスティーブン・キング原作のホラー映画ということで、前から観たいと思ってた。
しかし、僕は基本的にホラーは邦画に限ると思っている。
海外のホラーは「とりあえず血の雨降ればいいや」って感じがして好きくない。(観てないので妄想と偏見)
その点、邦画ホラーの奥ゆかしさというか、心霊に重きを置いた雰囲気がとても好きだ。
『ミスト』は、予告編を見た限りでは得体の知れない霧が不気味さを演出していたくらいで、あまり血とかグロとか無かったので、観てみようと言う気になった。
まぁ、結論からいえば血も内蔵も飛び出たんだけれど。(後でR15指定だったと知った)

血の雨はさておき、ホラー映画の真髄は何だろうか。
僕は心理描写、これに尽きると思う。
底知れぬ恐怖に晒された時の人々の感情こそが、映画を観る僕達に迫ってくる唯一のものなのだと。
少なくとも血塗れのスプラッタや化け物があまり怖くない僕にはそう思われた。

その意味で、この映画は非常に怖かった。
もちろん霧の中に潜む「何か」は怖い。怖いが、それよりも閉じ込められ追いつめられた人間たちの狂気と秩序の消失の方が格段に恐ろしいものだった。流石、異常な状況下での人間心理はキングの最も得意とするところで、映画はきっと原作を上手に映像化していたのだろう。


スーパーの副店長オリーはこう言った。
「人間は異常な生き物だよ。部屋に二人以上いれば最後には殺し合う。だから政治と宗教があるんだ」
閉じ込められたスーパーの中で、宗教狂いの女が徐々に人々を扇動し、小さな宗教集団が作られていく様は、現実に宗教が生まれる姿の縮図なのかもしれない。人は、解決策を提示する者に従いたがる。
ちなみにこのオリーさん、見た目は冴えないチビの眼鏡禿げオヤジなんだけれど、個人的に作中で最もかっこいい活躍をしたと思う。禿げオヤジすごい。


良くあるホラー映画は闇の中で惨劇が起こる。
けれど、『ミスト』は文字通り霧の中だ。
暗くは無いのに、先が見えない状態というのも、中々新鮮だった。
一瞬の真っ白な画面は、異質な緊張感を孕んでいた。


そしてなんといっても、オチが秀逸。
原作とは違う形らしいけれど、「執筆中に思いついていればそうしたのに」と原作者のキングも絶賛したという。
希望がすなわち絶望であるという結末はとても面白かった。ネタバレにならないようこの程度しか書けないけれど。


ホラー映画は好きだけれど、映画館で観ようとはあまり思わない。
夜中に1人、部屋で観るのが一番いい。
けれど、女の子と二人で見るのもそれはそれで色々楽しそうなので誰か一緒に早く。


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